「宗教とニセ科学は峻別できる。」について

宗教とニセ科学は峻別できる 」を読んで、最初の「反証可能な事は科学の領域。宗教はそこに立ち入ってはいけない。」に引っかかった。

けれども、後半の「オムファロス」あたりを読むとあんまり違和感はなかった。

最初は、「反証可能なことを述べてもいいじゃないか」と思ったのだけれども、後半を読むと「反証可能なこと」に対する体系まるごとの否定は反証不可能として数えてるのね。

そうそう。宗教的動機から創造科学に手を染める類の逐語霊感的な人達は、そもそもなんだって自分の信仰の対象たる経典よりも科学的手法のほうが信頼できると思ってるんだろう。 「科学的にはそうかもしれないが、真実はこうだ」と言えばいいのに。

ちなみに、私の信仰の中核は「科学的手法に基づく人間の営為は科学の体系をして漸近的に真実に近付けている」だ。どこぞの経典ではなく唯我論でもなく科学的体系が正しいというのは反証不可能であろうけれども、私は科学的体系の絶対的優越性を信仰している。