遅刻はいかんよ遅刻は

梅田望夫氏が言うように、好きなことを貫いて仕事にしていくためにはどのようにすればよいのか 」を読んで違和感を持ったのは、一連の「拘りすぎるべきでない規範」のリスト。

学校のテストで低い点数を取ってはいけない。遅刻したり休んだりしてはいけない。受験で失敗してはいけない。卒業したら有名な会社に入らなければいけない。会社に入ったら最低三年はいなければならない。転職する場合には空白の時間をつくってはならない。

好きなことを貫いている人の多くは、これらの「してはいけない」ことをよく破ります。「してはいけない」ことを全部守っていたら、それだけで精一杯になってしまって、好きなことに時間を割くことができなくなってしまうからです。

リスト中の他の規範項目は本気で「かけらでも守ろうと思うこと自体がバカバカしい」けれども、遅刻とか欠勤はなー。

私もよく遅刻するけど、私の知ってる優秀な人たちもよく遅刻するけど、でも時間は大切だよ。時間を守ることで開発メンバーの間で同じ時間を共有するって言うのは、結局トータルではコミュニケーションコストを減らすんだもの。どのみちコミュニケーションコストがかさむ大規模開発ではひょっとして遅刻もアリかもしれないけど、少なくとも小規模開発では良くない。

だから、「遅刻しないようにしよう」という規範は心の片隅には置いておこうと思ってる。ただ、お金もらって開発してる身として同時に忘れてはいけないのは、

  • 仕事中にエクセルなんぞ起動してるのは遅刻なんかよりずっと質が悪いということ。
  • 夜中に思いついたハックを実現することは遅刻しないことなんかより遥かに大切であること。