Rails勉強会に行ってきた。しばらく抑うつ症状やらパニック症状やらの状態が悪かったので、久しぶりの参加だ。でも、最初から最後までどうも頭が働いてなかった。処理が追いつかなくて、切り返しが鈍かったり反応を返せなかったりした人にはごめんなさい。医師には「もう暫くゆっくりしなさい」 と言われてしまったけど、なるほどまだ本調子じゃないね。
うむ。気がつけばこの勉強会も回数を重ねて、もうすぐ2周年。いつもの通りの形式である。
3つのセッションに分かれた。
私は初心者セッションに出た。オーナーは諸橋さん。とはいえ、私も我が物顔で口を挟ませてもらった。
acts_as_authenticatedとは、Railsアプリケーションにログイン認証機能を提供するプラグインである。ユーザー登録、ログイン認証、ログアウトなどの機能は広く様々なアプリケーションで使われるであろうが、毎度毎度これを書くのは結構面倒である。acts_as_authenticatedはこの部分を簡単にしかも枯れていて安全な形で実装してくれる。
実際、ログイン機能というのは定型パターンであるのに手で書こうとすると結構面倒なものだ。ViewからDBまでの各レイヤーにわたってセキュリティに関する配慮は勿論求められる。かつ、ロジックの記述はDRYでありたい。変更の整合性がとれなくてこれほど困る部分もないからだ。と考えて真面目にやっていくと意外と手間が掛かる。acts_as_authenticatedはここの部分を簡単に解決してくれる。
以前はこの目的のプラグインというとLogin Engineが主流であったが、Rails 1.2以降ではEngineシステムが動かなくなった。Login Engineもメンテナンスは停止している。そういうことで、今ではacts_as_authenticatedが認証用プラグインの筆頭である。
インストール方法は至って普通のRailsプラグインである。いつものごとく、
$ ruby script/plugin install http://svn.techno-weenie.net/projects/plugins/acts_as_authenticated
これで、vendor/plugins/acts_as_authenticatedにプラグインが格納される。このプラグインはscript/generateに対して新しい2つのジェネレータを提供する。
今回は、authenticated_mailer部分については割愛した。
acts_as_authenticatedの特徴の1つは、Railsのランタイムに外から作用するのではなく、generatorを提供するに留まるということである。生成されるのは幾らか癖はあるにせよ普通のRailsのMVCであるから、ユーザーはRailsアプリケーション開発に関する知識を活用してそれを自由にカスタマイズできる。
プラグインが提供しているauthenticatedジェネレータを利用する。
$ ruby script/generate authenticated MODEL CONTROLLER
ここで、MODELというのはモデルクラスの名前、CONTROLLERというのはコントローラの名前である。例えば次のようになる。
$ ruby script/generate authenticated User Account
exists app/models/
exists app/controllers/
exists app/helpers/
create app/views/account
exists test/functional/
exists test/unit/
create app/models/user.rb
create app/controllers/account_controller.rb
create lib/authenticated_system.rb
create lib/authenticated_test_helper.rb
create test/functional/account_controller_test.rb
create app/helpers/account_helper.rb
create test/unit/user_test.rb
create test/fixtures/users.yml
create app/views/account/index.rhtml
create app/views/account/login.rhtml
create app/views/account/signup.rhtml
create db/migrate
create db/migrate/001_create_users.rb
ユーザー情報を表すモデルクラスUserとUserを操作するためのAccountController、及び付随するview、テストケースが生成された。
モデルクラスに対応するマイグレーション(db/migrate/001_create_users)が生成されているのでこれを見てみよう。
class CreateUsers < ActiveRecord::Migration
def self.up
create_table "users", :force => true do |t|
t.column :login, :string
t.column :email, :string
t.column :crypted_password, :string, :limit => 40
t.column :salt, :string, :limit => 40
t.column :created_at, :datetime
t.column :updated_at, :datetime
t.column :remember_token, :string
t.column :remember_token_expires_at, :datetime
end
end
def self.down
drop_table "users"
end
end
生成した時点ではまだマイグレーションは実行されていない。今のうちに、好きなようにこのマイグレーションを書き換えることもできる。例えば、ユーザー情報として上記の他にニックネームが必要であるならそのカラム定義を加えればよい。余分なカラムがある分にはacts_as_authenticatedの動作に差し障ることはない。
私が以前acts_as_authenticatedを使った際、ログイン名はメールアドレスで兼用していた(この方針についてセキュリティ上の是非はあるだろうが、今は勘弁して欲しい)。だから、loginカラムの定義は削ってしまった。それでも後でちょっと手を加えるだけで問題なく動作させることができた。
既存のユーザー管理テーブルがあるなら、やはりマイグレーションやモデルクラスをいじくって何とかしてやればそのテーブルをacts_as_authenticatedと共存できる。
さて、ここではそのまま変更せずにこのmigrationを実行しよう。
$ rake db:migrate
== CreateUsers: migrating =====================================================
-- create_table("users", {:force=>true})
-> 0.0833s
== CreateUsers: migrated (0.0835s) ============================================
これで、usersテープルが作成された。これでもう認証機能を利用できる。その様子を撮ったのが冒頭のスクリーンキャプチャである。素っ気はないが、機能は十分である。
acts_as_authenticatedが生成したAccountControllerの中身を見てみよう。
まず目立つのは、冒頭のこの1行。
include AuthenticatedSystem
acts_as_authenticatedはAuthenticatedSystemモジュールを通じてコントローラーに認証機能を提供する。AuthenticatedSystemモジュールはlib/authenticated_system.rbに生成されている。認証の詳しい方法を変更したりするには、このモジュールをいじくれば良い。
さて、ではユーザーアクションに沿って順に見ていこう。アカウント登録するには、http://localhost:3000/account/signupにアクセスする。
def signup
@user = User.new(params[:user])
return unless request.post?
@user.save!
self.current_user = @user
redirect_back_or_default(:controller => '/account', :action => 'index')
flash[:notice] = "Thanks for signing up!"
rescue ActiveRecord::RecordInvalid
render :action => 'signup'
end
最初の2行はRailsでモデルオブジェクトを編集するときの頻出パターンだね。と、まあ初心者セッションだから、その辺もフォロー。今、何もパラメータは渡していないのでparams[:user]はnilだけど、とにかくそれで無理矢理Userオブジェクトを作ってしまう。で、GETでアクセスしているから、この場合は2行目でreturnする。
return後にレンダリングされるテンプレート(app/views/account/signup.rhtml)を見てみるとこうなっている。
<%= error_messages_for :user %> <% form_for :user do |f| -%> <p><label for="login">Login</label><br/> <%= f.text_field :login %></p> <p><label for="email">Email</label><br/> <%= f.text_field :email %></p> <p><label for="password">Password</label><br/> <%= f.password_field :password %></p> <p><label for="password_confirmation">Confirm Password</label><br/> <%= f.password_field :password_confirmation %></p> <p><%= submit_tag 'Sign up' %></p> <% end -%>
さっき、空のUserオブジェクトを作って@userに設定しておいたお陰で、form_forヘルパーを使って楽に記述できる。
さて、このテンプレートで生成されるフォームは元と同じaccount/signupに対してPOSTするように書かれている。ポストするとどうなるか。再び、signupアクションの定義に戻る。
def signup
@user = User.new(params[:user])
return unless request.post?
@user.save!
self.current_user = @user
redirect_back_or_default(:controller => '/account', :action => 'index')
flash[:notice] = "Thanks for signing up!"
rescue ActiveRecord::RecordInvalid
render :action => 'signup'
end
今度は、フォームの値が渡ってきてparamsに入っている。このとき、次のような値を送信したとしよう。

Railsの魔法によりフォーム入力は解析されて次のようなHashによる構造に自動的に変換される。
{
"user" => {
"password_confirmation"=>"test",
"login"=>"hoge",
"password"=>"test",
"email"=>"test@localhost"
},
"commit"=>"Sign up",
"action"=>"signup",
"controller"=>"account"
}
で、params[:user]を使って、今度こそUserオブジェクトを作るのだ。2行目においても、今度はPOSTメソッドでアクセスしているからここではreturnしない。
で、@user.save!する。ジェネレータが生成した段階でUserクラスには細かくvalidationが設定されている。そのため、正しい登録情報であれば保存され、何かが間違っていれば例外が発生する。今は正常系を見ていくとしよう。
current_userという属性はAuthenticatedSystemモジュールの属性で、後で見るようにログイン管理の中核を為す。acts_as_authenticatedの基本的な仕組みとしては、この属性にユーザー情報オブジェクトが入っていれば"ログイン状態"、そうでなければ"未ログイン状態"ということになっている。つまり、ここではユーザー登録と同時にログイン状態に移行してしまうわけだ。
そして、「元のページ」または/accountにリダイレクトする。以上。リダイレクト先はアプリケーションに合わせて自由に修正すればよい。
ここで質問が出た。
さて、上ではユーザー情報の保存されるところをsave!で保存されるとだけ流してしまったが、その中身を詳しく見てみよう。app/models/user.rbを見る。
冒頭にはvalidationが沢山。これが登録時の入力エラーなんかを弾いてくれる。
validates_presence_of :login, :email validates_presence_of :password, :if => :password_required? validates_presence_of :password_confirmation, :if => :password_required? validates_length_of :password, :within => 4..40, :if => :password_required? validates_confirmation_of :password, :if => :password_required? validates_length_of :login, :within => 3..40 validates_length_of :email, :within => 3..100 validates_uniqueness_of :login, :email, :case_sensitive => false
ここで、「ん? password」と思った人は偉い。さっきmigrationを見たとき、passwordなんていうカラムはなかった筈だ。だから、そのままならUserオブジェクトにもpasswordなんていう属性は定義されない。
crypted_passwordカラムならあった。実はacts_as_authenticatedではパスワードのSHA1ハッシュだけを保存するのだ。生パスワードは保存しない。ま、これはセキュリティ上の定石ってやつだけど、このあたりの解説をちゃんとセッション予定に組み込んでた諸橋さんは偉い。Rails初心者と言ってもJava経験者だったりすると知ってるかも知れないけど、経歴は様々だから、確かにセッションオーナーは配慮したほうがいいよね。
さて、じゃあcrypted_passwordに対して生パスワードと思われるpassword属性はどこにあるんだろう。見回すと、Userクラスの冒頭で明示的に定義している。
# Virtual attribute for the unencrypted password attr_accessor :password
そうなのだ。実はRailsのvalidationはActiveRecordで自動生成された属性以外にも使える。その属性がありさえすればよい。
さてと、validationのすぐ下にこんな記述がある。
before_save :encrypt_password
これが登録時の鍵だ。この記述によりUserオブジェクトを保存する前には必ずencrypt_passwordメソッドが呼ばれる。その中身を見てみよう。
def encrypt_password
return if password.blank?
self.salt = Digest::SHA1.hexdigest("--#{Time.now.to_s}--#{login}--") if new_record?
self.crypted_password = encrypt(password)
end
これが生パスワードであるpassword属性からcrypted_password属性の値を作り出す。仕組みはこう。
encryptは、というと
# Encrypts the password with the user salt
def encrypt(password)
self.class.encrypt(password, salt)
end
作っておいたsaltを使ってクラスメソッドのUser::encryptを呼ぶ。更にその中身。
# Encrypts some data with the salt.
def self.encrypt(password, salt)
Digest::SHA1.hexdigest("--#{salt}--#{password}--")
end
受け取ったsaltとpasswordを使ってSHA1ハッシュを作ってるだけ。
分散してるので面倒だけど、これは最初に言ったロジックをDRYに保つため。要は、オブジェクトの保存前に生パスワードからsalt付きのハッシュを計算するというだけだ。以上が、acts_as_authenticatedのアカウント登録の流れであった。
では、登録後にログインするところを見てみよう。ログインには、/account/loginにアクセスすればよい。loginアクションの中身を見てみよう。
def login
return unless request.post?
self.current_user = User.authenticate(params[:login], params[:password])
if logged_in?
if params[:remember_me] == "1"
self.current_user.remember_me
cookies[:auth_token] = { :value => self.current_user.remember_token , :expires => self.current_user.remember_token_expires_at }
end
redirect_back_or_default(:controller => '/account', :action => 'index')
flash[:notice] = "Logged in successfully"
end
end
remember_meがどうとか書いてあるのはセッション終了後もログイン状態を保つ機能、よく「ログインを保つ」とか書いてある機能を提供するためのものだ。今回は深くは立ち入らなかった。その部分を割愛すればこのメソッドはシンプルだ。
def login
return unless request.post?
self.current_user = User.authenticate(params[:login], params[:password])
if logged_in?
redirect_back_or_default(:controller => '/account', :action => 'index')
flash[:notice] = "Logged in successfully"
end
end
POSTメソッドでなければそのまま戻るのはsignupのときと同じ。これでログインフォームがrenderされる。
で、そのフォームから再び、今度はPOSTで戻ってきたとき。User::authenticateというクラスメソッドが認証処理の実体らしい。
多少書き換えると、こうなっている。
# Authenticates a user by their login name and unencrypted password. Returns the user or nil.
def self.authenticate(login, password)
u = find_by_login(login) # need to get the salt
u && (u.crypted_password == u.encrypt(password) ? u : nil
end
やってることは簡単だ。
ふーん。それじゃあ、またAccountControllerのloginアクションに戻ろう。
def login
return unless request.post?
self.current_user = User.authenticate(params[:login], params[:password])
if logged_in?
redirect_back_or_default(:controller => '/account', :action => 'index')
flash[:notice] = "Logged in successfully"
end
end
authenticateメソッドは、ログイン名とパスワードが一致すればそのユーザーを表すUserオブジェクトを、さもなくばnilを返すのであった。それで、それをcurrent_user属性に設定。
前に書いたように、内部的には「current_userにUserオブジェクトが設定されている」== 「ログイン状態である」ということなのであった。これでログイン終わり。
諸橋さんは、このアクションでセッションを切り替えないとセッション固定攻撃されるんでないかと言ってた。私も同感。ここはパッチを送る必要がありそうだ。
AccountControllerはこれで良いとして、他のControllerでログインを要求するにはどうしたら良いか。
class HogeController include AutheticatedSystem before_filter :login_required .... end
これだけである。これで、HogeController配下のアクションでは全てログインが必要となる。未ログイン状態でアクセスすると/account/loginにリダイレクトされ、そこでログインすると元のアクションに戻ってくる。
初心者セッションなのでフィルタを知らない人もいた。Railsにおけるフィルタっていうのは、まぁ、JavaのServlet APIのフィルタと同じようなもんで、リクエストをアクションメソッドが受け付ける前、あるいは後に処理を挟み込むことができる。入出力を加工したり、特定の条件下では本来のアクションメソッドへ処理を移さずに他へとばしたりもできる。
対象となるアクションを絞り込むこともできる。この例では、特定のアクションにだけログインを要求したり、特定のアクションだけログインしなくても良いようにしたり。それにはこんな構文をつかう。
before_filter :login_required, :only => [:foo, :bar]
とか
before_filter :login_required, :except => [:foo, :bar]
とか。
ふーん。で、じゃあ、login_requiredフィルタの中身を見てみよう。ここでログイン状態判別の方法を見ることができるはずだ。実装はlib/authenticated_system.rbにある。
def login_required
username, passwd = get_auth_data
self.current_user ||= User.authenticate(username, passwd) || :false if username && passwd
logged_in? && authorized? ? true : access_denied
end
User::authenticateはさっき見たよね。細かいことはさておき、とにかくやっぱりself.current_userが肝なのだ。じゃあ、current_user属性の実装を見てみよう。
# Accesses the current user from the session.
def current_user
@current_user ||= (session[:user] && User.find_by_id(session[:user])) || :false
end
# Store the given user in the session.
def current_user=(new_user)
session[:user] = (new_user.nil? || new_user.is_a?(Symbol)) ? nil : new_user.id
@current_user = new_user
end
getterを見てみると、ちょっとコードが技巧的だ。
ここで、:falseなんていう変なシンボルを使ってる意味がわかんないよねー、と私と諸橋さんはセッションでぶちぶち言ってたけど、今気がついた。あちこちで@current_user ||=というコードが実行されることになるから、「ログイン状態未知」と「非ログイン状態」を区別する必要がある。ここで@current_userにnilとかfalseを入れておくと本来は「非ログイン状態」であることは既知の筈なのに、毎回ログインを試みて失敗することになり無駄なクエリが走るのだ。それで、「無効値であることが見た目に分かりやすく、かつ、Rubyにとっては真として評価される」値が必要なんだ。
setterのほうは、これは前に書いたようにUserオブジェクトまたはnilを設定されるものと想定している。is_a? Symbolしてるところを見ると:falseも受け付けるみたいね。まず最初は、
で、@current_userにも値を保存しておく。と、
これでget/setできる@current_userをどこで使ってるかというと、主にAuthenticatedSystem#logged_in?で使ってる。
# Returns true or false if the user is logged in.
# Preloads @current_user with the user model if they're logged in.
def logged_in?
current_user != :false
end
おー、シンプル。うん、さっき見たcurrent_userの定義で、必ずUserオブジェクトから:falseが返るようになってるから、:falseと比較するだけでログインしているか判別できるのだ。
で、このlogged_in?をあちこちで使ってる訳ね。これが、ログイン判別の仕組みであった。
最初のやつはyuum3さんがやってくださった。ハンズ・オン形式で、scaffoldは分かったけど、その先何も分からないという人のためのセッション。
次のは、render_componentが遅くてかなわないので改善案を考えようというセッション。
私は、自分で持ち込んだ某書籍査読会のオーナーになった。内容はないしょ。とりあえず、みんなで楽しんだとだけ言っておこう。
jig.jpの人とか来てた。携帯上の開発は別世界なので聞いてて面白い。クラスローダの無いJava!
懇親会で、諸橋さん瀧内さんとも話した。
大体このあたりで話すといつもRailsアプリケーションのパフォーマンスをどうしてるかとかそういう話になる。瀧内さんが「cascaded eagar loadingを5段7段と重ねるとメモリーを喰ってそれが足を引っ張る」「でもABD的にやるとどうしてもそんな感じのクエリが必要」という話をしてて、諸橋さんがキャッシュの話をしてて。
で、私がまた電波を飛ばし始めた。「DBサーバーとアプリケーションサーバーの間にもう1つサーバーを置けばいいよね」と。まぁ、例によって思いつきベースの与太話なんだけど。
アプリケーションロジックをDBサーバーに任せる発想というのは私は好きで、だから私はストアドプロシージャ大好き。だけれど、それでDBサーバーに負荷が増えるのは嬉しくない。だいたいが、Railsアプリケーションの並列化ではアプリケーションは殆どshared nothingなんだけど、その分がDBに集中するんだよね。なら、APPとDBの間にもう一層おいて、そこでできるだけキャッシュして、そこで必要なトリガを引いて、そこにビジネスロジックを盛り込んで、APPサーバーはそのサーバーを参照すればいいじゃない。dRubyで。
特に、Railsが得意とするような「今からCREATE TABLEします」っていう開発ではDBを参照している既存のアプリケーションというのは無くてこれから全てを作るのだから、このやり方で無理がない。
と、発想は出てくるけど、考えれば考えるほど「それ、なんて言うEJB?」なんだ。
でもね、私は今実際にそういう形で動かしてる。キャッシュや、データ変更に対するObserverを保持するサーバープロセスがmongrelの裏に3つぐらい動いてる。今のところはキャッシュが無効化される頻度が極めて少ないので手で裏方サーバーを再起動してキャッシュクリアしてるけど、これを発展させて、より洗練していけばそこにたどり着く。
結局、EJBは悪くないんだ。ロジックが単独のWebアプリケーションに収まらないとき、あるいは遅延させてバックグラウンドで動かすとき。そういうときにロジックを裏方サーバーで動かしておくのは悪くない。
全部が全部リモート扱いじゃパフォーマンスに響くからEJBはLocalインターフェースを作った。でも、結局インターフェースを定義する手間は変わってない。EJB3になってPOJOになって、Homeインターフェースも作らなくて済むようになって、でもやっぱり分散を視野に入れた定義は必要で。
それは、初期段階ではover killなんだ。自社でB2Cサービスを提供して勝ち残っていこうとするような我々、インターネット業界の住人にとってはover killだ。我々に必要なのはいち早くアプリケーションが動きはじめて、エンドユーザーに見てもらえること。そのためにはRailsは良い道具だ。分散がどうこうとか、そういうのは必要がないし、そのためのわずかなコストも惜しい。
そして、サービスが成長していったとき、そのときになって自然な形でロジックを裏方に委譲できる仕組みが欲しい。dRubyにはその潜在能力がある。私はRubyは好きで、個人的にはずっと使っていくだろう。でも、仕事でRubyを使っているのはRailsとdRubyがあるからだ。dRubyの力で、モデル層の後ろ半分をリモートプロセスに自然に引きはがせるような、そういう仕組みが欲しい。作れるはずだ、いつか作ってやる。
とか、そんなことを話した。