徒然スタック [2003.06.01]-[2003.08.14]

上に上にとpushしていくからstack。別にpopする予定はないのだけど。

……オタク系の人って「徒然」って言葉好きですよね。何故か。


目次


SmartDoc

このサイトの目次やら、ページ上下のナビゲーションやらは自動的に生成されている。そういうのはサイト構造定義ファイルでも1つ書いておいて、あとは自動で作らせれば一番面倒でないからだ。

そんなこんなで、自動処理系をあれこれチューンナップしていたら、結局文書変換部分はSmartDocと似たような仕様になってきた。それだけSmartDocはよく練られているんだろう。

……という訳で、現在の自動生成系をSmartDoc + 茶筌 + αの形に移植する予定。

2003.08.14

一番上に戻る


改名の進展

昨日、改名の件について、家庭裁判所の調査官から呼ばれて裁判所に行って来た。内容はこんな感じ。

2003.08.13

一番上に戻る


10万ヒット

昔、ちょっとした遊び心で一晩で作ってその後放置してあるサイトがあります。気がついたらそのサイト、来訪者が10万人に達しそうになっています。

IDMの来訪者の少なさを思って少し悲しい気持ちになりました。でも、アクセスログを見ると、どうやら全国の大学生たちが学期末レポートを作成する上では少しは役に立ったみたいです。ac.jpドメインからのそれらしいキーワードによるアクセスは多数ありました。その辺は嬉しいです。

2003.08.05

一番上に戻る


性同一性障害特例法

今更だけど、サイトの趣旨から言ってもやっぱり一応コメントしておくべきなんだろうな……。

性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が2003年7月10日午後の衆議院本会議にて全会一致で成立した。2003年7月16日から施行される(関連)。

性同一性障害者が直面する様々な制度上の困難を法的に解決するという点に於いて、日本は先進諸国の間で著しく遅れていたけれども、今回、自民党の性同一性障害に関する研究会の中からこの法案が生まれ、ようやく一歩、踏み出した。

この法案は、2人以上の医師から性同一性障害と診断され、次の5つの条件を満たす性同一性障害に対して、家庭裁判所の審判によって戸籍上の性別の記載を変更することを許可するというものである。条件は下記。

  1. 20歳以上であること
  2. 現在結婚していないこと
  3. 子どもがいないこと
  4. 性腺の摘出などにより生殖能力がないこと
  5. 希望する性に類似する外性器を有すること

私としてはこんな感想を持った。

  1. 法的な責任能力から言ってもどこかで年齢で線を引かざるを得ないし、現在、ガイドラインに沿ってしっかり診断を受けて治療を受けてたら、SRS終了までに20歳は超えるから、とりあえずは妥当なんでしょう。
  2. どうやら「同性婚を認めるわけにはいかない」という意図から作られた条件らしい。私は「同性婚かそれに準じるパートナー制度を是非とも作るべき」という考えだけれども、一般に同性婚が可能になる以前に性同一性障害者にだけ認められるという状況が好ましいとは思わない。

    なので、現状ではこの条件に賛成。将来、同性婚が可能になった時点でこの条件が削除されることを期待したい(私自身は結婚するつもりはないので関係ないけれど)。

  3. これが一番問題なんでしょうね。子どもの地位の混乱を防ぐのは大事だけれど、でもどうしようもなく道をふさがれてしまう人がいるのは何か違うと思う。

    正直、性別違和感を抑えて結婚できたりあまつさえ性行為すらできてしまう当事者の気持ちって言うのはどういうものなのか、私の想像を超えていて、だからあんまり共感できないのだけれど。でも、たとえ私の感情は彼らの身になって考えることができなくても、私の理性は「この条項はおかしい」と言っている。

  4. 健康上・経済的理由でSRSを受けられない人の問題が残ってしまうけれど、当面はやむを得ないと思う。私はより良い解決策を思いつかないから。将来的に何かもっと良い方法が出てくることを祈ります。

  5. 上に同じく

2003.07.17

一番上に戻る


個展

美大に行っている友人U嬢が個展を開いたので遊びに行った。なんだか、色々だった。展示していた作品自体は私は好きなのだけれど、展示の仕方が平板であまり面白くない。何でも、画廊のオーナーとその辺のことで随分もめて、思うように展示できなかったらしい。残念。

展示室にて、昔の知人の恵沙奈さんと再会した。恵沙奈さんはU嬢とは親しいのでそれなりに会っていたようなのだけれど、私とはそれほどでもなかったので、会ったのは本当に久しぶりだった。覚えていてくださって、嬉しい限り。話も弾んでとても楽しかった。是非とも今後も仲良くしたいです。

2003.07.05

一番上に戻る


感情

感情は好きだ。以前の、性別違和感について考えることを避けるあまり感覚を全て押し殺そうとして、自分が機械的であることを望んで、次第に感情の起伏が無くなっていったあの状態は、今思えば酷く窮屈だった。体温が少しずつ無くなっていって、手足の感覚も無くなっていって、そしてその空隙に私が望む人格パターンを差し込んでいって、次第に私が私でないものに置き換わっていって、私が私の望む私でない何かになっていく。

だから、それに比べたら今の私は随分と自由になった。

昔読んだことのある少女漫画が文庫化されていたので何となく買って読んでみた。昔は見えなかったことがたくさん見えることに気がついた。昔はどうしても好きになれなかったキャラクターに感情移入できたりもする。汚い感情、憎むこと妬むこと、手に入らないならいっそ死んでしまいたいと願うこと、哀しい気持ち、そういった経験の上に在る私のことを、私は好きだ。

それはそれとして、死にたい。何となく。

2003.07.02

一番上に戻る


PRIMES is in P

今やっているゼミの最終的な目標は、PRIMES is in Pを読んで実装してみようというものだ。これは去年発表された計算量理論分野の画期的な論文で、画期的であるにもかかわらず内容は易しくて学部レベルの知識で読める、と評判のものだ。まさにコロンブスの卵という表現が相応しい発見であり、ゼミで扱うにはある意味で適当な材料だ。

うちの数学科では3年次までの科目では計算量理論は殆ど扱っていないので、ゼミでは前期に計算量理論の入門的教科書として「アルゴリズムと計算量入門」を読んで、後期に元論文を読むことになっている。進度はあまり速くない。ぬるいゼミである。今年はGID関連で結構時間を喰うからゼミに全力投球はできないだろうと思ってそういうゼミを選んだのだのだし、先生もゼミ生もみんないい人だから良いのだけれど。

去年の秋にgoogleで調べた限りではまだこの論文を日本語で解説したサイトはないようだった。そこで、適宜解説を書いてうちのサイトで公開しようかと思っていたのだけれど、今調べたら多項式時間素数判定アルゴリズムというサイトがある模様。私は元論文を読むのを楽しみにしているので(推理小説のネタバレをされたくないのと同じ心理で)このサイトは詳しくは読んでいないけれど、結構わかりやすそうな感じではある。

まぁ、いいや。うちはうちで書いてみよう……。とりあえず、今すぐあの論文を理解したい方は上記のサイトがおすすめです。

2003.06.20

一番上に戻る


銀行の対応の話

キャッシュカードを紛失して、銀行に喪失届・再発行手続きを出しに行った。ただ、手続き案内の人と、窓口の人と、名前を記入した段階で皆が皆「ご主人様のですか?」「ご本人様じゃないですよね」と言って面倒極まりない。

とりあえずパスしていると言うことではあるのだろうし、そういう意味では嬉しくはあるけれど、でもそうやって尋ねられるたびに一々釈明するのはやっぱり面倒だし、GIDという私の個人的な情報をこういう場で公開せざるを得ないということに不安も感じるし、何よりそういった一連のやりとりが性別違和感を刺激するので不快だ。

まあ、現状では仕方がないし銀行の対応に文句は全くないのだけれど、とにかく改名だけでもできれば少しはこの種の問題も解決されるだろうにと、早く改名したいな、と思った。

2003.06.17

一番上に戻る


不調と数学

集中講義が良い刺激になって何だかとても勉強したい気分で、Lebesgue積分の復習+αをしてみたり、代数的整数論がらみの数値計算の本を読んでみたり。どっちも、集中講義の内容とは(多分)あんまり関係ない分野だけれど。

パキシルのお陰もあってかやる気には満ち満ちているけれど、一方ではとても調子が悪い。昨日は久しぶりに凄まじい性別違和感・嫌悪感に襲われて、ヒステリーを起こして全身掻きむしったり、家の中をぐちゃぐちゃにしてしまったりした。

とにかく気持ち悪くて、イライラして、勉強したくて、死にたくて、いつでも線形写像のことばかり考えていて、甘いものとコーヒーが欲しくてたまらなくて、何だか良くわからない状態にある。

今のところ改名は家裁の調査官の人からの連絡待ちだし、赤心の検査の方も結果待ちだし、GIDがらみでやれることが殆ど無い。それは、GIDに次ぐ優先事項である数学に好きなだけ時間をつぎ込めるということではあるけれど、一方では「早く先に進みたいのにこれ以上は何もできない」ってことでもあって、ある意味でストレスになっているかも知れない。

2003.06.07

一番上に戻る


表現論

先週の集中講義は、前にスタックにメモしたGID関連のいろいろを優先させた結果、出損なってしまった。今度こそはと思い、今週の集中講義には顔を出した。

対称群や代数群の表現論の入門的な授業なのだけれど、SL(n,R)の定義あたりからゆっくりやってくれたのでわかりやすくて面白かった。こういう話はとても好きで、講義は金曜日まで続くので楽しみ。

まあとりあえず第二段階に入って落ち着いてくるまでは当面、GID関連を優先して時間配分するけれど、でも折角だから今年のうちに代数的整数論の方ももう少し手を出したいなと思ったりもする。

2003.06.02

一番上に戻る


© 2003-2004 ゆうき